高校野球 センバツ32校で交流試合、8月に甲子園で各校1試合

2020年6月11日

交流試合の実施が決まった阪神甲子園球場

 

 日本高校野球連盟は6月10日、新型コロナウイルス感染拡大で中止となった第92回選抜高校野球大会の出場校の試合機会を設けるため、8月に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場に32校を招待し、「2020年甲子園高校野球交流試合(仮称)」(日本高野連主催、毎日新聞社、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)を開くと発表した。

 

 交流試合は8月10~12日、同15~17日の計6日間、各チーム1試合ずつ計16試合を原則、無観客で行う。抽選会は7月18日に各校主将が参加しオンラインで行われる予定。

 

 選抜大会は3月11日に中止となったが、その際に八田英二・日本高野連会長が「(出場校に)甲子園の土を踏ませてあげたい」、丸山昌宏・毎日新聞社社長も「(日本)高野連の皆さんと相談して、何ができるか考えたい」と救済策に言及していた。

 

 八田会長は6月10日の記者会見で「救済策と感染リスクの点から、こういう手法を選ばせてもらった。春の出場校は(甲子園への)切符を持っていた。全国の3年生部員の代表という思いでプレーしてほしい」と話した。

 

 開会式などは行わないが、日本高野連に委嘱された委員で構成する実行委員会で、リモート開会式の検討や感染者が出た場合の対応など詳細について協議する。移動手段の制限や滞在日数を短くすることで交流試合の開催を実現する。甲子園大会については、今夏の第102回全国高校野球選手権大会が5月20日に中止が決定。選抜大会とともに、史上初めて同一年の両大会が中止になった。

 

 

 ◇全力で支援します/毎日新聞社

 

 毎日新聞社のコメント 私たちは春の選抜高校野球大会が中止となって以降、日本高校野球連盟などとともに32校の救済策を検討してきました。その後、夏の甲子園も中止となる中、今回、形は異なりますが、センバツを目指した球児たちの夢を一部でもかなえることができるようになりました。交流試合が選手ら関係者の安全を確保しつつ開催され、成功するよう全力で支援するとともに、紙面やニュースサイトを通じてファンの皆様の期待にお応えいたします。

 

 ◇招待される32校

招待される32校は次の通り(参加できない場合や辞退した場合は補欠校を招待)。

 

【北海道】 白樺学園(北海道)

 

【東北】仙台育英(宮城)、鶴岡東(山形)

 

【関東・東京】桐生第一(群馬)、健大高崎(群馬)、花咲徳栄(埼玉)、国士舘(東京)、東海大相模(神奈川)、山梨学院(山梨)

 

【東海】加藤学園(静岡)、中京大中京(愛知)、県岐阜商(岐阜)

 

【北信越】日本航空石川(石川)、星稜(石川)

 

【近畿】大阪桐蔭(大阪)、履正社(大阪)、明石商(兵庫)、天理(奈良)、智弁学園(奈良)、智弁和歌山(和歌山)

 

【中国・四国】鳥取城北(鳥取)、倉敷商(岡山)、広島新庄(広島)、尽誠学園(香川)、明徳義塾(高知)

 

【九州】創成館(長崎)、大分商(大分)、明豊(大分)、鹿児島城西(鹿児島)

 

【21世紀枠】帯広農(北海道)、磐城(福島)、平田(島根)