大手取次トーハンと中堅取次の中央社は6月11日、協業範囲の拡大を検討していることを発表した。検討している内容は①物流業務の一部とそれに伴う仕入業務の協業②トーハンの物流拠点等のインフラ活用――の2点。詳細については決定次第発表するとしている。
両社は1996年から雑誌の返品物流業務をトーハンの東京ロジスティックスセンターで、2014年から書籍の返品物流業務をトーハン桶川返品センターで行うなど協業を行っている。
今回は、物流経費高騰など市場環境の変化に対し、業界全体の流通効率をさらに高める必要があるとの認識で一致し、具体策として協業範囲拡大の可能性について協議を重ねていると説明している。