メディアドゥが運営する電子ゲラ配布サービス「NetGalley(ネットギャリー)」はこのほど、児童文学作家のくすのきしげのり氏とのコラボレーション企画「おうち時間応援キャンペーン」をスタートした。同サービスのサイト上で特集を組み、現在約30点に及ぶくすのき氏の作品を全編公開している。
通常、NetGalleyに掲載するにあたり、出版社は掲載料を負担するが、キャンペーン期間中の7月10日まで、同サービスを利用している出版社はくすのき氏の作品に限り、無料で掲載することができる。また、ユーザーには、キャンペーン対象書籍のいずれか1点にレビュー投稿すれば、全員に「恐竜エコバッグ(デザイン:恐竜画家CAN)」をプレゼントする。
同企画について、くすのき氏とNetGalleyは新型コロナウイルスの影響で、現物の書籍に触れる機会が激減するなか、「電子版は紙の本に触れる機会創出になる」という共通認識のもと、登録書店員、図書館司書、一般レビュアーに、まずは作品を知ってもらおうと企画した。
くすのき氏は「NetGalleyで内容を知り、最終的には紙の本を手に取ってもらうことに結び付けたい」と、同企画に協力した意図を語る。
SNS・書店を通じて、より多くの子どもたちに作品の魅力を
現在11社の出版社から協力を得ており、今後も順次、追加していく予定だ。今回、11点の作品を提供している講談社の担当者は、電子書籍として公開することについて、「書店員や図書館司書からの寄せられた感想を、SNSや書店などを通じて、より多くの子どもたちに届けることができる。本好きの会員が集まるNetGalley上で、他の出版社から出版されている作品も知っていただき、くすのき先生の作品の魅力がたくさんの方に伝われば」と期待感を示す。
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