複数の出版社がオンラインで書店と商談する企画「書店さん、オンラインで商談してみませんか?―書店向けWeb商談会(β版)―」が6月29日~7月3日の5日間開催される。事前に申し込んだ書店人が参加出版社と商談する試みで、出版社有志による「書店向けWeb商談会実行委員会」がアフターコロナを見据えたプラットフォームとして企画した。
実行委員会は中小規模出版社など15社で構成し、三芳寛要氏(パイ インターナショナル代表)が実行委員長を務める。出版社45社が出展するが、総合取次、専門取次、直接取引など多様な流通形態の出版社が参加している。
商談の方法は、参加希望の書店人がサイトで参加登録すると、運営委員会から非公開ページのIDとパスワードが送信される。書店人が非公開ページから出展各社へのアポイントを入れると、展示会期間中の指定時間にZoomによる商談に参加できる。出版社も書店も参加は無料。
書店の参加受付にはPeatix、特設ページ作成にはWix、商談アポイントにはCalendly、商談にはZoomと、すべて無料で利用できるツールを使うことでコストを抑える。
また、商談会に参加できない書店からも注文を受けられる仕組みを用意し、恒常的な注文受付のプラットフォームにしていくという。
三芳実行委員長はこの試みについて「オンライン商談会は単にリアルな対面商談の代替手段ではなく、オンラインならではの良さもある。コミュニケーションの密度はリアルにはかなわないが、北海道の書店員さんが沖縄の出版社にも気軽に会えるという、距離や移動時間の制約を取り払える魅力がある。これは、この1~2年のコロナ禍をやりすごす暫定的な期間だけでなく、アフターコロナの新しい時代にふさわしいプラットフォームになりえる」とコメントしている。
出展社=語研、ブロンズ新社、グラフィック社、マール社、Jリサーチ出版、西村書店、リトルモア、ポプラ社、アシェット・ジャポン、芸術新聞社、求龍堂、武蔵野美術大学出版局、晶文社、白水社、国書刊行会、パイ インターナショナル、合同出版、食べもの通信社、彩流社、東京美術、亜紀書房、ラボ教育センター、太郎次郎社エディタス、廣済堂あかつき、かもがわ出版、ロクリン社、好学社、ひさかた チャイルド、絵本館、のら書店、子どもの未来社、光村図書、クレヨンハウス、視覚デザイン研究所、出版ワークス、ビーナイス、アノニマ・スタジオ、朝日出版社、偕成社、青弓社、現代書館、チャールズ・イ・タトル出版、自然食通信社、大和書房、大日本図書
運営委員会=語研、ブロンズ新社、マール社、リトルモア、ポプラ社、アシェット・ジャポン、パイ インターナショナル、合同出版、彩流社、東京美術、太郎次郎社エディタス、ロクリン社、絵本館、のら書店、視覚デザイン研究所