2022年秋の開業を目指す、スタジオジブリ作品の世界観を演出する公園施設「ジブリパーク」の起工式が7月28日、同公園であり、愛知県やスタジオジブリ、施工者、運営会社などの代表者が鍬入れを行い、無事の完成を祈願した。
ジブリパークを整備する愛知県の大村秀章知事は「整備工事の起工を迎えることになり、夢の実現に向け、一歩一歩着実に歩みを進めている。ジブリパークが将来の長きにわたって愛され、未来永劫、引き継がれる公園となり、皆様に笑顔あふれる日々をお届けすることを待ち望んでいる。(開業後は)訪れた人全員がジブリの作品や世界観に触れ、笑顔いっぱいになるよう心から祈念し、このプロジェクトで日本をしっかり盛り上げたい」とあいさつ。
企画監修を務めるスタジオジブリの中島清文代表取締役社長は「これまでの図面の話と違って、実際に物として、形として作っていく過程になる。この工事が無事故で、最後まで無事に進行することを最後に心より祈念する」と語った。
開業後の管理や運営は、中日新聞社とスタジオジブリが共同設立した株式会社ジブリパーク(名古屋市)が務める。同社の大島宇一郎代表取締役社長(中日新聞社代表取締役社長)は「あと2年しかないと思うと、我々も気が引き締まる。心を新たに万全の準備に向けて、体制づくりをしたい」と力を込めた。
鍬入れは、大村知事、中島社長、宮崎吾朗監督、大島社長ら関係者10人が「エイ、エイ、エイ」の掛け声に合わせ、執り行った。
ジブリパークは22年秋、「青春の丘エリア」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森エリア」を開業。およそ1年後、「もののけの里エリア」「魔女の谷エリア」をオープンする予定。起工式では、いち早く開業する3エリアを対象に実施した。この3エリアは22年2月までに建築工事が完了する計画となっている。
起工式は県の主催。新型コロナウイルス感染対策のため、席の間隔を確保し、十分な換気を施したほか、出席者にはマスク着用や手指のアルコール消毒などが求められた。