新聞やテレビのニュースを読み解いて活用する「時事力」を認定する、ニュース時事能力検定試験(N検)は9月6日、問題用紙やマークシートなどの紙を使わず、コンピュータ上で出題・解答するCBT(コンピューター・ベースド・テスティング)形式を初めて導入する。新型コロナウイルスの感染状況を考慮し中止となった6月の検定の代替措置。運営業務を担う毎日教育総合研究所(東京)は「参加・実施状況などをみて、CBT形式を継続するかどうか検討する」としている。
N検は2007年創設。1~5級まで6段階あり、NPO法人「日本ニュース時事能力検定協会」(養老孟司名誉会長)が年4回実施している。今年度からは新たに福井、中日、京都、神戸、西日本の5新聞社が主催社として参加。これで全ブロック紙を含む35社が主催団体に名を連ねた。
今年度2回目となる9月6日の検定は、マークシートで解答する従来通りの方法に加え、CBT形式でも実施する。従来方式の会場は東京、大阪だけだが、CBTは11都道府県(東京、大阪、北海道、宮城、千葉、埼玉、神奈川、静岡、愛知、兵庫、福岡)の35会場で開催。ネット上(https://www.newskentei.jp/)から申し込むことができる(ただし定員に達し次第終了)。CBTで受検できるのは2級(受検料税込み4800円)、準2級(同3800円)、3級(3300円)。
CBTも従来の方式と同様に、検定日の約1カ月前までのニュースについて、「政治、経済、暮らし、社会・環境、国際」の5分野から計45問出題される。受検者は当日、各会場に出向きマウスを操作して解答(四つの選択肢の中から一つを選ぶ)、結果は後日、自宅に送付される。問い合わせは検定事務局(03・5209・0553)。