中央公論新社は8月25日、2020年「中央公論文芸賞」の選考会を開き、桜木紫乃『家族じまい』(集英社)の受賞を決定した。選考委員は浅田次郎氏、鹿島茂氏、林真理子氏、村山由佳氏の4人。選評は『婦人公論』10月27日号(10月13日発売)に掲載する。
中央公論文芸賞は第一線で活躍する作家のさらなる飛躍、新たな代表作となる優れたエンターテインメント作品を顕彰する文学賞。正賞は賞状、副賞は100万円とミキモトオリジナルジュエリー。贈賞式は10月14日、都内において関係者のみで開く。
受賞が決まった桜木紫乃氏は、1965年北海道生まれ。2002年「雪虫」でオール讀物新人賞、12年『ラブレス』で釧新郷土芸術賞、13年『ラブレス』で島清恋愛文学賞、同年『ホテルローヤル』で直木賞、16年『蛇行する月』で北海道ゆかりの本大賞を受賞している。