幻冬舎の文庫『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』がJR中央線沿線書店に向けた限定ダブルカバーをきっかけに売れ行きを伸ばし、カバーの全国展開が決まった。
同書は2018年7月に単行本が初版6000部で刊行され、20年2月に文庫を初版1万部で発売したが、文庫化に当たって阿佐ヶ谷姉妹が暮らす「阿佐ヶ谷駅」のあるJR中央線沿線書店に限定でダブルカバーを付ける仕掛けを提案したところ、東京駅の八重洲ブックセンター本店から八王子のくまざわ書店八王子店まで約35店舗が参加。
各店の展開がきっかけになって売れ行きを伸ばし、8月31日出来分で10刷5万4000部まで拡大している。単行本も5刷1万2500部に達している。
限定カバーについては中央線沿線以外の書店からも問い合わせが多いことから、9月からは「中央線限定のカバーの全国進出」として他地域の書店からの求めにも応じることにした。
この反応に著者の阿佐ヶ谷姉妹は「まさかの中央線限定からの全国デビュー、驚きました。写真を使ったダブルカバーも中身もだいぶのんきな感じに仕上がっております。のんきな本を探しているような方にオススメいただけましたら、ありがたいです」とコメントしている。