世界文化社『家庭画報10月号』 売れ行き好調、関東で完売店続出

2020年9月24日

『家庭画報 10月号プレミアムライト版』1222円(税込) 『家庭画報 10月号』1400円(税込)

 

 世界文化社が9月1日に発売した女性月刊誌『家庭画報10月号』の売れ行きが好調だ。同社によると発売13日目には、紀伊國屋チェーン、丸善ジュンク堂チェーン共に前号比120%超(通常版+PL版)を記録。渋谷、三軒茶屋、二子玉川、たまプラーザなど、関東の主要書店を中心に完売店が続出している。

 

『家庭画報』初の人物特集 福澤諭吉のすすめ

『家庭画報10月号』福澤諭吉のすすめ

 

 10月号では「今、この時代を切り開く 生き方と言葉 福澤諭吉のすすめ」と題し、『家庭画報』初の人物特集を組んだ。

 

 『家庭画報』の千葉由希子編集長は、発表したコメントの中で「コロナ禍やオリンピックの延期など、何かと不安定な世の中だ。皆の心に響くテーマをと考えていたところ、思いついたのが福澤諭吉だった。かつて列強に囲まれた国難ともいえる時期を乗り切れるよう、国民の心を動かした彼の言葉や行動は、今の時代にも我々の指針となるものばかりだ」と企画のきっかけを述べた。

 

 特集に対しては、読者や書店から反響の声が寄せられている。東京都世田谷区内書店の書店員は「現代史に関心がある人など、若年層も含めて、従来の『家庭画報』読者層以外に対象が広がっている」と話す。

 

 また、横浜市青葉区内書店の書店員は「立地からするとおそらく、慶應付属校に子供を通わせる親などから買われている。通常の2.5倍程度の売れ行きだ」と語った。

 

千葉編集長「革新的な考え方に触れてほしい」

福澤イズムに縁のある人々の言葉から福澤ワールドを巡る

 

 千葉編集長は「一人ひとりの力が大きな支えとなるのだと、再認識せずにはいられない。福澤諭吉の言葉とともに育った宇宙飛行の向井千秋さん、連合三田会の菅沼安嬉子会長を始めとする、日本を牽引する方々が多数登場している。ぜひこの特集で、今一度、革新的な考え方に触れてほしい」と呼びかけている。