書店向けWeb商談会 初日までに参加申し込みが前回超え

2020年10月6日

三芳実行委員長(左上)も参加したイベント「オルタナティブ出版流通の今」。書店以外の小売店や他業種からも引き合いが強い書籍の流通形態の現状を語り合った

 

 有志出版社で構成する書店向けWeb商談会実行委員会(実行委員長=パイ インターナショナル・三芳寛要代表)が主催する「書店向けWeb商談会 2020秋」が10月5日から始まった。出展社は前回の3倍以上の149社まで広がった。開催当日までに参加申し込みをした書店員は181人となり、前回の会期3週間の参加数104人をすでに上回った。

 

 初日は個々の商談のほかに、運営委員会が主催するオンラインイベントが行われた。ボードゲーム販売ノウハウセミナーには40人(Youtube視聴者含む)、児童書担当者向けの出版社3分プレゼン企画には30人程度、芸術書プレゼンには6人、楽天ブックスネットワークで「Foyer」を立ち上げた吉田正隆氏とラクーンコマースの卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」を運営する山田明徳氏の対談「オルタナティブ出版流通の今」には29人(Youtube視聴含む)がそれぞれ参加した。

 

 三芳実行委員長は、初日を振り返り「児童書プレゼンの様子をのぞいてみたが、ずらっと版元が並び、書店さんも並び、実際に多くの方が同時に参加されているのを目にした。非常に活気を感じた」と話している。そして、「出展社が前回の3倍に膨れ上がったので、参加書店も3倍の300人を目指したい。今回が『試金石』だと思っている」と書店員にさらなる参加を呼び掛けている。

 

 ある静岡の書店からは「東京の商談会にスタッフを連れていきたいけど、なかなか全員連れて行くわけにもいかない。そんななか、地域に関係なく参加できるこのオンライン商談会は、地方の書店にとって本当にありがたい。どんどん、メールでプッシュ営業をしてほしい」といった声も寄せられているという。

 

 書店員の参加は無料。専用ページで登録後、特設ホームページから申し込む。取次口座をもたない書店も含めて、本を扱うお店すべてが参加できる。商談にはWeb会議システム「Zoom」を使用する。PCでもスマホでも参加可能。最新情報はTwitterで発信している。

 

「書店向けWeb商談会2020秋」 138社が参加して10月5日から開催