【寄稿】担当者が紹介 いちばん売れているケアマネ&ナースの手帳〈ユーキャン学び出版〉

2020年10月7日

「生の声」に磨かれ、売上冊数1位の座を譲らない

【ケア実用手帳2021年版】 A5判。年齢早見表、アドレスメモ付

 

 医療・介護現場で働く人のための専門手帳を開発して、早10余年が経過した。開発当初から最もこだわっているのは「実際に使う人の意見を直接聞く」ことだ。当時すでにあった既存の商品には、業界に精通しているが実務には携わっていない諸氏が執筆・監修しているものが多く、そのためか「これは現場の人にわかっておいてほしい」といった、こうあるべき論が目立った。

 

 しかしケアマネやナースに実際に会いに行ってみると、日々目の前の業務に忙殺され「こうあるべき論」では救われないと痛切に感じた。同社編集部では制作に当たり「せっかくこれから作るのだから、この忙しい人たちに本当に役立つものを作りたい」と、商品の軸を現場の人の「使いやすさ」に置き、監修者の意見よりも、ケアマネやナースといった当事者の意見を優先させた。

 

 例えば『ケア実用手帳(通称・ケア手帳)』ではプロトタイプを作成し、具体的な意見を吸い上げた。とくに強い要望は「書くスペースが多くほしい」ということだった。利用者の自宅や病院、施設などでメモすることは膨大で、しかもそれらは後で「記録」に落とし込まなくてはならない。いつ書いたかがわかるノート、これが第一要件だった。

 

 さらに「そのサービスはいくらかかるの?」と聞かれた時にすぐに答えられるよう、介護サービスの料金表も抜粋して掲載。そして、介護の現場で意外に多い「契約手続き」。手帳に付属する年齢早見表は、ハンコを押すときの台紙代わりにもなり、汚れに強い加工も施してある。また「住所録を毎年書き写すのが面倒くさい」という声を受け、昨年から別冊ジャバラ式のアドレスメモも付けた。

 

【ナース実用手帳2021年版】A6判。 JCS・GCS& 瞳孔計スケール付

 

 『ナース実用手帳(通称・ナース手帳)』の場合はナースのユニフォームを実際に着て、ポケットに手帳を入れた感じを確かめてもらった。掲載する情報はベッドサイドで必要なものを選んでもらい、また昨今は介護施設で働くナースも多いことから、介護に関する情報も充実させている。

 

 こうした「生の声」に磨かれた同社の「ケア手帳」「ナース手帳」は、競合商品の参入を相次いで受けながら、売上冊数1位の座を一度も譲ったことはない。リピーターも多く、ネット書店での売り上げも好調だ。とはいえ手に取って確認したいユーザーも多く、可能な限り見本を用意して書店店頭での陳列をお願いしている。急に秋めいたこの頃、手帳の購買も本格化するため、当社では10月中に一度在庫確認を、と書店に呼びかけている。

 

 

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