学研プラス 「地球の歩き方」出版関連事業を譲り受けへ

2020年11月17日

学研プラスHPの発表、「地球の歩き方」関連事業をダイヤモンド・ビッグ社から譲受

 

 学研プラスは11月16日、ダイヤモンド社の子会社であるダイヤモンド・ビッグ社が営む「地球の歩き方」など旅行ガイドブック出版事業およびインバウンド事業を、2021年1月1日に譲り受ける契約を締結したと発表。学研プラスは今後、㈱地球の歩き方を新設し、出版物の発行やインバウンド事業、デジタルサービス展開を行う。出版物の発売元は学研プラスとなる。

 

 2020年12月31日までに発売される「ダイヤモンド・ビッグ社発行・ダイヤモンド社発売」の出版物の書店店頭在庫は、2021年以降もダイヤモンド社が返品を受け入れる。2021年1月1日以降の旧タイトルの送品については、旧タイトル商品に新ISBNコードを附番し「地球の歩き方社発行・学研プラス発売」として学研プラスより販売を予定している。

 

 ダイヤモンド・ビッグ社は1969年の設立から「地球の歩き方」をはじめとする海外旅行ガイドブックの出版を中心に事業を展開。近年は「御朱印」「島旅」シリーズなど国内旅行本への出版展開のほか、インバウンド旅行者向け冊子等の製作にも注力してきた。

 

 今年も「地球の歩き方」シリーズ初の国内版「東京」が発売2カ月で7万部を達成するなど活発な出版活動を展開してきたが、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により海外旅行関連の事業環境が大きく変動したことなどから、ダイヤモンド・ビッグ社が学研プラスに事業継続の引き受けについて打診したという。

 

 学研プラスは「地球の歩き方」のブランド価値やコンテンツ創出力、デジタルへの展開可能性、グループ各事業のグローバル展開におけるシナジーなどを総合的に検討し、学研グループ全体の今後の二大成長戦略である「DX」と「グローバル」での拡大に寄与すると判断し事業を譲り受けることにした。