「ギフトブック・キャンペーン」の参加店舗で1000円以上購入することで応募できるプレゼント企画では、京都が全国最多の応募数となっている。京都を中心に近畿圏、北海道、広島などに37店舗を展開する大垣書店(大垣守弘社長)は、キャンペーンに大学構内店などを除く33店舗が参加。外商先にも『ギフトブック・カタログ』を贈呈し、キャンペーンの告知を進めるなど積極的な展開で効果を上げている。
自作チラシ配布などでアピール
同社の参加店は、キャンペーン開始前からサイネージを駆使して「予告」をPRし、11月1日からは「開催中」に切り替えて続行する。さらに自作のポスターやPOP、また、プレゼント応募を促すためにA6サイズのチラシも用意してレジで手渡している。
同社商品部・森田彩美課長は「専用コーナーでは公式の拡材で装飾しているが、コーナー以外の場所でいかにお客様の目にとまるかを意識した」と話す。
キャンペーンに向けて、関連書籍の手配やカタログの配布方法については本社主導で取り決め、社内のグループウェアで配信。その後の展開状況は各統括マネジャーが店舗を巡回し、チェックしたが、拡材の具体的な使用方法やスペース確保、陳列手法などは各店の判断に任せた。
プレゼント企画を前面にアピールするポスターを掲示する伏見店(京都)
各店では独自にPOPを制作した店や、SNSで自発的に発信しているケースもあるという。また、「大きなポスターが欲しい」、「もっと目立つパネルを」など積極的な要望もあった。
10店舗限定で、2000円以上の購入者にはカタログ無料配布を試みたが、初日で限定数量に到達した。中には「カタログをもう1部欲しい」と購入するケースも見られた。
同社店舗別売り上げでは、普段、上位に入らない店舗が「ギフトブック・キャンペーン」では上位に顔を出すなどの現象も起きており、森田課長は「店舗間の良い刺激にも繋がっている」と相乗効果を指摘する。
日ごろから多くのイベントを実施することで知られる同社。森田課長は「普段からの来店客を大切にすることは当然なことで、あまり来店されない人にも足を運んでもらえるようサイン会やトークショーなどを積極的に仕掛けている」とし、「今回の『ギフトブック・キャンペーン』のように業界一丸となって来店促進に取り組み、また各書店の独自性も出せるという点において、書店にもお客様にも良い影響が出ている」と手応えを語ってくれた。
【堀雅視】
【ブックエース ギフトブック・キャンペーンのプレゼント応募で突出】