小学館が『鬼の子』発売 ネット連載で人気のマンガ作品

2020年12月10日

『鬼の子』1巻と2巻

 

 小学館は12月9日、ネット連載で人気となったマンガ『鬼の子』(ながしまひろみ、全2巻、フルカラー)を各巻9000部で刊行した。

 

著者は「TSUTAYAえほん大賞」新人賞の受賞者

 

 同作はウェブメディアの「cakes」で2018年から2年間連載された鬼の子どもと一緒に暮らすことになった家族の物語。著者はマンガ家、イラストレーターで、これまでに『やさしく、つよく、おもしろく』(ほぼ日ブックス)、『そらいろのてがみ』(岩崎書店)などを手掛け、『そらいろのてがみ』は今年11月に「TSUTAYAえほん大賞」新人賞を受賞した。

 

 ウェブ連載中から注目を集めており、「この作品が始まったときは、すごいものがはじまったと思ったのを覚えています」と同書を担当した『週刊ポスト』編集部・竹井怜さん。そして「著者の美しくて雄弁な水彩画は、紙媒体で手元に置いておきたいと思う読者が多いのではないか」と考えたという。

 

 連載で版元を募集していたため竹井さんも申し込んだ。著者やcakes編集部との面談などを経て、同社での刊行が決まった。

 

 刊行前からウェブ連載を読んでいた読者から紙でも読みたいという声が多く、事前予約も堅調だった。また、発売直前に著者が前作で「TSUTAYAえほん大賞」新人賞を受賞したことでも注目が集まっている。

 

 12月18日まで青山ブックセンター本店で、同書刊行を記念した原画展を実施している。

 

□A5判並製/336㌻/各巻本体1500円

 

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