毎日新聞社の上期社長賞の授賞式が11月18日、東京都千代田区の東京本社毎日ホールで開かれ、2020年度の新聞協会賞(企画部門)に選ばれた社会部「『にほんでいきる』 外国籍の子どもの学ぶ権利を問うキャンペーン報道」取材班の奥山はるな記者(現人事部)と堀智行記者(現宇都宮支局次長)に、丸山昌宏社長から賞状が授与された。
丸山社長は「このキャンペーン報道が何より優れていたのは、政府を動かした点だ。流れが止まらないように、記事を書き続けてほしい」とあいさつ。協会賞の選考に携わった砂間裕之編集編成局長が「(外国籍の子どもにスポットを当てた)着眼点と展開の仕方がすばらしいと激賞された」と審査過程を紹介した。
木戸哲社会部長は「2人は地取りを繰り返しながら、学校に行っていない子どもを捜し出した。地道な取材に敬服する」。小松浩主筆は「記事をしっかり扱った情報編成総センター、英訳して世界に発信した英文毎日室などの協力があったからこそ、協会賞を受賞できた。オール毎日で成し遂げた結果だ」と述べた。
授賞式は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため参加者を最小限にとどめ、映像を収録し社内ポータルサイトで公開した。