帝国書院は12月18日、文豪・松本清張の生誕111周年に合わせ、『地図で読む松本清張』を初版8000部で刊行した。
同書は清張作品を、その舞台となった地図とともに解説し、『ゼロの焦点』や『砂の器』、『点と線』など代表作11点を紹介する。
各作品のあらすじや概要に加え、地図だけではなく、作品当時の資料写真や作中で登場する列車や鉄道路線、映画のロケ地なども多数収録し、それぞれの作品の世界観をより深く堪能できる構成だ。
さらに巻末には多くの清張作品の舞台となった昭和30年代の中学校地図帳も復刻掲載することで、当時の時代背景に想像を巡らす工夫も凝らす。
各地方が舞台となっている作品を収録していることから、各地方メディアで取り上げられるケースもあり、伊豆半島が舞台となった『天城越え』が収録されていることから、静岡新聞や沼津経済新聞などで取り上げられた。
同社開発部・横山雅世史氏は「収録している11作品と合わせて、店頭で展開してほしい」と書店に呼びかける。