本屋大賞実行委員は1月21日、「2021年本屋大賞」のノミネート10作品を発表した。一次投票では、全国438書店、書店員546人が投票し、投票数の上位10作品がノミネート。1月21日~2月28日まで行う二次投票を経て、大賞作品を決定する。
全国の書店員がもっとも売りたい本を選ぶ本屋大賞は、今年で18回目を迎える。「2021年本屋大賞」の対象作品は2019年12月1日~20年11月30日に刊行された日本の小説。投票できるのは、新刊を扱っている書店の書店員。
大賞作品の発表および贈賞式は4月14日、東京・千代田区の日本出版クラブで行う予定。ノミネート10作品とスケジュールは次の通り。
〈ノミネート10作品〉(作品名五十音順)
▽伊吹有喜『犬がいた季節』(双葉社)
▽青山美智子『お探し物は図書室まで』(ポプラ社)
▽宇佐見りん『推し、燃ゆ』(河出書房新社)
▽加藤シゲアキ『オルタネート』(新潮社)
▽伊坂幸太郎『逆ソクラテス』(集英社)
▽深緑野分『この本を盗む者は』(KADOKAWA)
▽町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』(中央公論新社)
▽山本文緒『自転しながら公転する』(新潮社)
▽伊与原新『八月の銀の雪』(新潮社)
▽凪良ゆう『滅びの前のシャングリラ』(中央公論新社)
〈スケジュール〉
▼2020年
▽12月1日 一次投票、発掘部門、翻訳小説部門、投票スタート
▼2021年
▽1月4日 一次投票、発掘部門、投票締め切り
▽1月21日 ノミネート作品発表・二次投票スタート
▽2月11日 翻訳小説部門了投票締め切り
▽2月28日 二次投票締め切り
▽4月14日 大賞作品、発掘部門、翻訳小説部門の結果発表
〈本屋大賞〉
対象作品は2019年12月1日~20年11月30日に刊行された日本の小説。
▼選考方法
①一次投票で1人3作品を選んで投票。
② 集計結果上位10作品をノミネート本として発表。
③二次投票はノミネート作品をすべて読んだうえで、全作品に感想コメントを書き、ベスト3に順位をつけて投票。
④二次投票の集計結果により大賞作品を決定。
〈発掘部門〉
対象はジャンルを問わず、2019年11月30日以前に刊行された作品。一次投票時に既刊本のお勧め本を一点投票。「本屋大賞」発表時に、「発掘部門」に投票された作品をリスト化して発表する。
〈翻訳小説部門〉
2019年12月1日~20年11月30日に日本で刊行された翻訳小説の中から、1人3冊までを投票し、集計する。