1983年に書店業界初のPOSを開設、その後も棚番地在庫検索システムやインターネットでのオープン型在庫情報システムを開発するなど、システムで業界をリードしてきた平安堂。店舗形態でも、80年代前半には郊外型複合店舗やFC店をいち早く展開してきた――。北島伸哉、長崎深志両役員に人材募集の背景について聞いた。
--最近の状況をお聞かせください。
北島 今年で94年目を迎える当社ですが、2000年代に入ると厳しい状況が続きました。しかし8年前、地元の有力商社である高沢産業のM&Aを受け、同企業グループに入ったことで風向きが変わります。
書籍以上に厳しかったレンタル事業のコンバージョン、そして家賃負担が著しく重かった本店の移転などが成功し、大きなマイナス要素がプラスに改善されたことで、新たな事業展開や店舗改装に再び力を入れることができました。おかげさまで、3年連続で売上及び経常利益目標達成の見込みです。
長崎 長野県は「書籍1人当たり年間購入額」が全国比106.9%(2018年)と多い県なのですが、「読者が書店を育て、書店が読者を育てる」という地域との関係を築くべく先輩達が努力してきたと思うんです。
実際、1959年にはお料理や生け花など、さまざまな教室をスタートしていますし、著名作家の講演会はもちろん、芥川也寸志氏のコンサートを開催したなんてこともありました。
業績悪化と共に弱くなったこうした取り組みも、M&A以後は再び力を入れることができ、全15店で年間400回以上のイベントを開催、のべ4万人以上のお客様に参加いただく(2019年)というところまできました。
売場や棚の魅力に加え、地域の読者との関係をより濃くしていくためにはイベントが必須ですが、現在はコロナ禍で大規模なものは出来ませんので、新たなスタイルを考えているところです。こうした面でも斬新なアイデアを出してくれる方とぜひ一緒に働きたいですね。
--業績が改善されたことで、新たな人材を募集されているのですね。その辺り、詳しくお聞かせください。
北島 当社は従業員430名、うち正社員が50名です。人員構成は店舗が74%と最も多く、外商・卸売が12%と続きます。M&Aを契機に負のスパイラルから脱却し、経営が安定した今こそ、既存事業の再強化と新規事業の展開を積極的に進めていこうと考えています。
それには変化に素早く柔軟に対応する力、新たな事業に果敢に挑戦する力が必要です。そんな当社で一緒に働いていただける方を募集しております。今回は中途採用となりますので、運営管理の経験があり店舗や外商で即戦力として活躍できる方のご応募を期待しています。信州で共に働きませんか。
【募集は終了しました】
社名 | 株式会社 平安堂 |
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事業内容 |
書籍・雑誌・文具・雑貨・DVD・CD等の販売 |
募集職種 |
正社員:「平安堂」店舗・外商・卸売等の運営管理における幹部候補生(試用期間3ヶ月) 若干名 |
求める人材要件 |
・接客が得意で店舗の運営管理を任せられる方。 |
必須条件 | 店舗・外商・卸売等での運営管理経験者、または実務経験が5年以上ある方が望ましい |
勤務地 | 長野県内の平安堂各店舗・営業所 |
勤務形態 |
シフト制による勤務、1日7・8時間 |
連絡先・担当者 | 総務統括部:北島、栗林 電話=026-228-7760 メール=jinji@heiando.co.jp |
その他 | 月給制:賞与・退職金制度・社宅補助あり・従業員割引あり |
HP | https://www.heiando.co.jp/ |