編集制作会社の団体「一般社団法人日本編集制作協会(AJEC)」はこのほど、第15回日本編集制作大賞のグランプリ作品、各部門の部門賞について発表した。例年は12月に贈賞式を開いて発表しているが、昨年は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴ってイベントは中止し、受賞作をホームページに掲載、記念の盾を各部門賞とグランプリの受賞社に送った。
グランプリは㈱カルチャー・プロ制作の『くもんの小学 総復習ドリル(小1~小6)』(くもん出版)が選ばれた。小学1年生から6年生までの全教科に対応できる教材で、デジタル化が進む中、別丁のシールや綴込みなど紙ならではの利便性や一覧性を活かす作り方になっていると評価された。
部門賞は一般書部門がアメリカ合衆国のそれぞれの州の特徴を紹介した㈱アーク・コミュニケーションズ『地図でスッと頭に入る アメリカ50州』(昭文社)、教材部門が「おはなしの結末を自分でつくる」という創作性の高いドリル㈱アート工房『ショートショート とってもふしぎな創作ドリル』(かんき出版)。
企業出版部門がレイアウトなどが読者層や企画にあわせて考慮された㈱アーク・コミュニケーションズ『教育情報誌 ドリーム・ナビ』(四谷大塚)、デジタル部門賞が新中問という売れ筋のコンテンツをデジタル教材化として実用化した㈱アート工房『2020年度版映像・新中学問題集 理科/社会』(教育開発出版)に贈られた。
20年11月16日の応募締め切りまでに、「一般書部門」25作品、「教材部門」18作品、「企業出版部門」10作品、「デジタル部門」4作品の応募があり、選考会は部門ごとに部会長・副部会長の合議により部門賞と次点の応募作を各1点ずつ選考。その中から選考委員長・星野渉氏(文化通信社)がグランプリを選出した。