JRAC第2回「親子で読んでほしい絵本大賞」ノミネート作品12点出揃う

2021年2月9日

店頭フェア用パネル(https://www.jpic.or.jp/konohon/oyakoehon/post-2.htmlからダウンロードできる)

 

 JPIC(出版文化産業振興財団)の「読書アドバイザー養成講座」修了生で組織するJPIC読書アドバイザークラブ、通称JRAC(洞本昌哉代表幹事・ふたば書房)が選ぶ「第2回親子で読んでほしい絵本大賞」のノミネート作品12点が発表された。

 

 同賞は、雑誌『この本読んで!』2020年春号~冬号4冊の「もう読んだ?新刊絵本100冊」のコーナーで紹介した400作品から、JRACの選考委員44人が12点をノミネート。大賞は、会員有志104人がノミネート作品に各3票を投じて決定。結果は、3月3日発売の同誌春号の誌面で発表される。ノミネート作品は次の通り。

 

 『とんでいったふうせんは』(絵本塾出版)、『おおにしせんせい』(講談社)、『こどもかいぎ』(フレーベル館)、『おれ、よびだしになる』(アリス館)、『たべるたべるたべること』(おむすび舎)、『おにぎりをつくる』(ブロンズ新社)、『ひとはなくもの』(こぐま社)、『みずをくむプリンセス』(さ・え・ら書房)、『虫ガール』(岩崎書店)、『あるヘラジカの物語』(あすなろ書房)、『ふーってして』(KADOKAWA)、『こんにちは!わたしのえ』(ほるぷ出版)。

 

洞本氏「お薦め絵本の指標に」 候補作は多彩なラインナップ

第1回贈賞式の様子(洞本代表幹事と角田氏)

 

 昨年、「読み聞かせの推進と絵本の普及」を目的に賞を創設。第1回大賞には、原作・向田邦子、文・角田光代、絵・西加奈子の『字のないはがき』(小学館)が選ばれた。

 

 昨年の反響について洞本代表幹事は「発表以降、コロナが猛威を振るい、各書店は読み聞かせなどイベントを打ちづらかった」というが、「原作、文、絵の3氏とも著名な方で、その世界ではスーパースター。第1回目で知名度が低いにも関わらず、盛り上がった書店も少なくなかった」と手応えを語る。

 

 第2回については「12点、バラエティーに富んだ作品が出揃った。どれが選ばれても類を見ない良書ばかり。店頭でお薦めの本を聞かれることが多いが、専門講座を学んだ人たちが選んだということを一つの指標として、読み聞かせなどのイベントに活用してほしい」と昨年以上の盛り上がりに期待を示した。

【堀雅視】