実業之日本社は2月10日、民事再生法の適用を申請した枻出版社から、モーターサイクル関連の定期雑誌3誌を含む一部の出版事業を譲り受ける事業譲渡契約を9日付けで締結したと発表した。
譲り受ける雑誌はバイク総合誌『RIDERS CLUB』(ライダーズクラブ)、ツーリング誌『BikeJIN/培倶人』(バイクジン)、ハーレー誌『CLUB HARLEY』(クラブハーレー)。
実業之日本社は、鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦するレーシングチーム「Zaif NCXX Racing」(ザイフ・ネクスレーシング)のスポンサーとなるなどモーターサイクル分野に関連を持ち、アウトドアレジャーがブームになるなか親和性の高いジャンルへの事業拡大を模索していた。
なお、枻出版社は同日、東京地方裁判所に民事再生手続開始の申立てを行ったため、事業譲渡契約は監督委員の同意ならびに裁判所の許可を得たうえで実行される。
今回の事業譲受について同社では「雑誌という伝統的なメディアのIPを主軸に、DXを活用してその魅力を多面的に伝えるとともに、リアルイベントにも力を入れることで、わが国の誇るモーターサイクル文化を内外に発信し、事業として大きく成長させてまいります」とコメントしている。