ビデオリサーチと日本雑誌広告協会はこのほど、NTTドコモとD2Cの特別協力で、雑誌広告業界共同による「電子雑誌読者プロファイリング調査」を実施し、その結果を発表した。それによると、電子雑誌(読み放題)の利用者は男女30 ~ 40 代が中心で、平日にスマートフォンやタブレット端末で複数誌を回遊していることが分かった。
同調査は、「dマガジン」上の電子雑誌9 社22誌を対象にアンケートとログの両側面から実施。20歳から69 歳までに聞き、アンケートの有効回答数は4041。
調査結果によると、電子雑誌(読み放題)の利用者は男女30 ~ 40代が中心で、未婚率、有識率、可処分所得が高めの層が多かった。
また、男性は男性系ジャンルに加え、女性系ジャンルへの興味も高めの傾向だった。男性は「総合週刊誌」が最も高く、「エンタメ・趣味」「スポーツ・車」が上位だが、「料理・暮らし・健康」も4 割以上と興味のあるジャンルは幅広い。
女性は「女性ファッション」が最も高く、「料理・暮らし・健康」「女性ライフスタイル」が上位3 ジャンルが8割以上。興味ジャンルが集中している傾向がうかがえる。
電子雑誌への接触タイミングについてPV推移を見ると、「平日(月~金)」のPVが高く、「土日」の平均の2~ 3 倍以上となった。アクセス機器は、週刊誌・女性誌のいずれもスマホとタブレット端末が5 割程度と高かった。
意識ベースのアンケート調査の回答によると、1 ユーザー当たりの平均閲読誌数は11 ~ 13 誌、加えて接触ログ測定によるUUベースでの1 号当たりの接触ページ割合では、週刊誌3誌平均が77%、女性誌6 誌平均ではほぼ100%の接触率となっており、「複数の雑誌に対してまんべんなく楽しんでいる様子がうかがえる」としている。