日本経済新聞社「星新一賞」が決定、AI活用した作品の応募も

2021年2月26日

 日本経済新聞社が主催する理系的発想力を問う文学賞、日経「星新一賞」の第8回受賞者が決定した。一般部門編、ジュニア部門編、学生部門編で応募総数は2339編。計14作品が受賞となった。なお、文章作成過程の一部でAIを活用した作品が初めて最終選考まで残った。

 

 同賞は、形式やジャンルにとらわれない理系的な発想力、想像力を問う新しい文学賞として2013年に創設した。SF作家・SF評論家による複数の予備審査のあと、最終審査を経て、受賞者を決定した。AI、環境問題を題材にした作品の応募が多く、AIを活用した創作と認められた作品も14点あったという。 一般部門グランプリは賞金100万円。受賞作品は2月下旬以降、電子書籍販売サイト「honto」で電子書籍として配信予定(無料。利用登録が必要)。

 

 ▽一般部門グランプリ=村上岳氏「繭子」▽ジュニア部門グランプリ=窪田美空氏「ケラの幸福論」

 

 ▽学生部門グランプリ=橋口創一氏「二〇五〇年度 K大学 入学試験問題(オンライン型・文理融合学類)