日本出版インフラセンター(JPO)は3月1日、出版情報登録センター(JPRO)の有料オプションサービスとして、「tameshiyo.me (ためし読み)サービス」の本格運用をスタートした。
「ためし読みサービス」は、出版社が書籍や雑誌の一部をサーバーに登録すると、ネット書店等の販売サイトの当該コンテンツに「ためし読みボタン」が自動的に掲出されるサービス。主要ネット書店、書店向け情報ポータルサイト「BooksPRO」や出版書誌データベース「Books」に加え、自社のホームページへのリンクもできる。
なお、「BooksPRO」との連携について、雑誌POSセンターとJPROのデータ連携が1月26日から始まり、雑誌の基本情報が「BooksPRO」にも配信され、雑誌との連携もできるようになっている。
本格運用に伴って、コンテンツ提供が有料化
昨年3月1日からJPOは「ためし読みサービス」の実証実験を始め、サービスの運営体制、コンテンツ提供料金等の検討を進めていた。本格運用が始まった今年3月1日からサービスの有料化を行った。利用料金について、コンテンツの利用者(書店)は無料。コンテンツ提供者(出版社)は、月ごとの利用容量単位で課金となっている。
また、6月に利用容量の確認ができる仕組みや、ためし読みのログ解析等の新機能をリリースする。予定している新機能は次の通り。
①登録コンテンツの点数に加え、コンテンツ容量の合計、当月のコンテンツ利用容量の最大値を表示。
②個別コンテンツの容量を表示。
③料金算定の根拠となる月別のコンテンツ容量の最大値を確認できるようになる。
④「書店に配信する」コンテンツのIDに利用できるコードは、ISBNコードもしくは定期刊行物コード(雑誌)のみとなる。
⑤コンテンツの保存時にコンテンツ容量の合計をチェックし、登録した際に現在の契約容量を超過する場合は、その旨の確認メッセージを表示する。
⑥ためし読みの日時、デバイス(PC、スマートフォンなど)、閲覧サイトなどのログが管理システムで確認できるようにする。