北海道新聞社 卒業生に特別な思い出を、ミラ歌プロジェクトが大反響

2021年3月15日

GLAYや著名人からのメッ セージが載った北海道新聞の紙面を見る卒業生たち=3月1日、函館商業高校

 

 北海道新聞社などが、コロナ禍で部活や学校行事が中止になった高校3年生の思い出づくりを応援しようと、卒業式シーズンに照準を当てて音楽、映像、新聞などを組み合わせた「未来のきみに贈る歌(#ミラ歌)プロジェクト」を展開し、反響を呼んでいる。

 

 北海道教育委員会の事業の一環として、北海道新聞社が函館出身のロックバンド「GLAY」や道内出身の漫画家、著名人の協力を得て企画。道内外の50以上の企業・団体から協力、協賛も得た。

 

 昨年11月~今年1月に生徒たちから高校生活の写真・動画を募集し、約1000点が寄せられた。これらとGLAYの楽曲「BELOVED」などを組み合わせて地域別に4つのミュージックビデオ(MV)を制作。お笑い芸人「タカアンドトシ」など道内出身の著名人のメッセージも盛り込み、高校生たちの学校生活が伝わる内容に仕上げた。

 

 道内公立高校の卒業式が行われた3月1日、一部の通信制を除く道内の全卒業生約4万1000人(341校)に、MVが視聴できるQRコードを記載したカードを贈呈。また、高校生に新聞に触れてもらう狙いで、著名人から卒業生へのメッセージ広告を掲載した2月28日付と3月1日付の北海道新聞朝刊も贈った。

 

 MV計4本の再生回数は公開後1週間で約2万3000回を超え、想定を上回る反響があった。カードは両面に北海道出身の漫画家空知英秋さんのヒット作「銀魂」のイラストと、GLAY4人の写真を掲載したレアもの。「こんなカードをもらった」と写真とともにツイートした卒業生の投稿には3日間で12万件もの「いいね」が付いた。

 

 MVはミラ歌のサイト(https://secure.hokkaido-np.co.jp/mirauta/)で5月10日頃まで公開する予定だ。

 

卒業生たちに贈った3月1日付の北海道新聞の広告とギフトカード。ギフトカードには裏表に「銀魂」のイラストと、GLAYのメンバー4人の写真が載せられている