高校生が同じ学校でチームを組み、対戦型コンピューターゲームの腕前を競う「第3回全国高校eスポーツ選手権」(毎日新聞社、一般社団法人全国高等学校eスポーツ連盟主催、サードウェーブ共催)の決勝大会が3月13、14の両日、開催され、「ロケットリーグ」部門でN高(沖縄)が初優勝し、「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」部門もN高(同)の「KDG N1」が2連覇を達成した。N高は学校法人「角川ドワンゴ学園」が2016年に開校した広域通信制の学校で、全2部門の頂点を独占した。
両部門とも新型コロナウイルス感染症対策のためオンライン形式で開催した。初日は3人対3人のサッカーゲーム、ロケットリーグを実施。N高は決勝で大阪府立大高専(大阪)を3―0で降して同部門での初優勝を飾った。通信教育を中心とし、選手の生活拠点が離れているN高は東京都内から参加。「tetu(テツ)」の名で活動する大津哲郎さん(3年)は「高校3年間、ずっとこの大会を意識してきたので勝ててうれしい」と喜んだ。
2日目は5人対5人で対戦する陣取りゲーム、リーグ・オブ・レジェンドを開催。KDG N1は決勝でアートカレッジ神戸(兵庫)を2-0で退け、N高が前日と合わせ全2部門を制した。KDG N1のメンバーでプロチームにも所属する「shakespeare(シェイクスピア)」こと大友美有(みゆう)さん(3年)は「大学進学も決まったので(eスポーツと)両立させていきたい」と話した。