主に地方で長く取材に励み、優れた実績をあげた毎日新聞の記者に贈られる2019年度のやまなみ賞に、茨城県・古河通信部の安味(あんみ)伸一記者(64)が選ばれ、表彰式が3月9日、毎日新聞東京本社で開かれた。
表彰式はコロナ禍の影響で1年間、延期されていた。毎日新聞社・丸山昌宏社長は「受賞は遅きに失した感もある。『マシン』のように書きまくってきたことも、奥様の支えがあればこそ。お二人で取られた賞だと思います」と、式に出席した妻・英子さんをねぎらった。
表彰状を受け取った安味記者は「結婚してから赴任した9カ所すべてで一緒に暮らした妻には、この場を借りて感謝したい。販売店や読者の反響や励ましも、背中を押してくれました」と話していた。
安味記者は1990年入社。三島駐在を振り出しに北海道内各地で勤務し、沼津とつくばで支局長。20年から古河で勤務している。定年を迎えキャリアスタッフになった現在も旺盛な出稿を続け、販売店などから「さすが安味さん」と信頼されている。