主婦の友社は、中日新聞社(愛知県名古屋市)が4月6日に開始した学校教育向けのニュース配信サイト「中日新聞@School(愛称チュースク)」に、書籍『日本の歴史366』のコンテンツ提供を始めた。同書は1日1ページ、366日分のその日にあった日本の歴史上の出来事を、クイズやイラストなどでまとめた読み物。「チュースク」内では、毎日該当のページの内容がアップロードされ、閲覧できる。
「チュースク」は、国の「GIGAスクール構想」で小中学生に1人1台ずつタブレットなどの情報端末が支給されることを受け、中日新聞社が名古屋市教育委員会と協定を結び、スタートした。サイトでは、地元のニュースを中心に、教材として使えそうな記事や動画、写真が盛り込まれている。
この取り組みは、岐阜県岐阜市、静岡県浜松市・湖西市とも協定を結んでおり、2021年度内に約20万人、22年度中には約25万人の小中学生に届けられる予定。
『日本の歴史366』は、累計130万部突破の子どもの心・知・脳を育める人気シリーズ『頭のいい子を育てるおはなし366』『しぜんとかがくのはっけん!366』などの小学生向け書籍。1月1日から12月31日まで1日1ページ、その日にあった歴史の事象が学べる。
イラストを満載し、偉人の本人語りや1コマ漫画、間違い探しやクイズなど子どもに飽きさせない工夫をしている。20年11月発行。A5判400㌻、定価1980円。
主婦の友社によると、同書の「歴史に親しみやすく、きちんと知識も身につく」という点が、「チュースク」側の「教材として使えそうな記事であり、子どもたちの学ぶ意欲を高める」というコンテンツ選びに対する概念と合致し、コンテンツ提供に至ったとしている。
また、「今回の取り組みを通じて、より多くの小中学生が歴史に親しむきっかけ作りになると同時に、新たな読者を獲得できる機会であると捉えている」と期待している。