三省堂書店は4月8日に創業140周年を迎えたことを記念し、各店舗でフェアを実施している。店頭での記念フェアは、第1弾「ベストセラーでふりかえる140年」、第2弾「明治十四年の政変 フェア」、第3弾「こどももおとなも 今、子どもノンフィクションが熱い!」などを5月上旬まで開く。このほか、ポイントプレゼントキャンペーンやイベントなども行う。各フェアの開催店舗や期間などの詳細は、同社HPで告知している。
三省堂書店HP(フェア紹介ページ)=https://www.books-sanseido.co.jp/news/1358055
創業から140年、「本」と「人」の出会いを応援
今回の140周年記念フェアについて、同社営業企画室の津久井民氏は「創業から140年、『本』と『人』との出会いを応援してきた。今まで店頭で何度も見たことのある書籍を、読者に新たな視点で手に取ってもらえるように工夫している」と話す。
そのうえで「書店のオススメ、読者のオススメ、出版社のオススメなど、多方面からの書籍に対する愛あるメッセージを受け取ってほしい」と来店を呼びかける。また、オリジナルグッズの準備も進めているという。
第1弾「ベストセラーでふりかえる140年」
記念フェアの第1弾は、東京・千代田区の神保町本店で展開している「ベストセラーでふりかえる140年」。明治から令和まで各時代のベストセラーを集め、当時の出来事を解説したPOPとあわせて紹介している。期間は4月8日から5月7日ごろまで。
第2弾 集英社インターナショナル「明治十四年の政変 フェア」
第2弾の「明治十四年の政変フェア」は集英社インターナショナルとの合同企画。期間は4月8日から約1カ月間で、神保町本店など約20店舗で開催している。同フェアでは、『明治十四年の政変』(集英社インターナショナル)の著者・久保田哲氏(武蔵野学院大学教授)が、この時代への理解が深まる書籍をセレクトした。
三省堂書店の創業年である1881年(明治14年)は、現代まで続く明治国家の流れを作る政変、重要な事件が起きている。店頭では、三省堂書店140周年ロゴを使用したオリジナルのタイトルパネルと政変の⼈物相関図パネルを掲⽰して、著者・久保田哲氏の推薦コメントPOPを付けてオススメ本を紹介している。
今回の合同企画について、集英社インターナショナルの土屋ゆふ新書編集長は「創業年の出来事を扱った弊社刊行の『明治十四年の政変』を提案したところ、マイナーな本なのに実は売れているとトントン拍子で話が進み、開催の運びになった」と振り返る。
津久井氏は同書が売れている理由について、「日本の大転換となったこの政変についての詳細は意外と知られていない。歴史ファンの方は多くいるが、自分が知らない歴史の事実が、まだまだあることに対して、知識欲を喚起されるからだと思う」と語っている。
第3弾「今、子どもノンフィクションが熱い!」
第3弾の「こどももおとなも 今、子どもノンフィクションが熱い!」は、法律・サイエンス・社会など、注目を集めるトピックを分かりやすく解説した「こども向けのノンフィクション」を紹介している。展開期間は5月5日ごろまで。
全店で学習参考書まつり(春のジュニアカードキャンペーン)
また、第4弾「学習参考書まつり(春のジュニアカードキャンペーン)」を5月9日まで全店(品川駅店、売店等を除く)で行っている。ジュニアカードに新規入会すると100ポイントをプレゼント。学習参考書および辞典を購入すると抽選でクラブ三省堂ポイントを最大1万ポイントプレゼントする。