実業之日本社は7月28日取次搬入で、作家デビュー10周年を迎える知念実希人氏による初の本格長編ミステリ『硝子の塔の殺人』を刊行する。今年で創業125年を迎える同社の記念作品に位置付け、販売、宣伝などのプロモーションに注力している。
2018年、19年、20年と3年連続で本屋大賞にノミネートされた知念氏待望の新刊ということもあり、各書店の期待値も高いことから、書店に対してプルーフ版を用意。またメディアドゥが運営するWEB上でのゲラ配布サービス「NetGalley(ネットギャリー)」での掲載も予定しており、事前の周知に力を注ぐ。
また同社刊行で、このほど完結した『白バイガール』シリーズの著者・佐藤青南氏とのオンライントークイベントを、三省堂書店名古屋本店との共催で、5月15日に開催する。他にもサイン本の提供、新聞広告や交通広告などの各種宣伝なども予定し、発売以降も販促、拡販を図る意向だ。
販売マーケティング本部・大田慶一郎本部長は、「本作の執筆にあたり、舞台となる『硝子の塔』の設計図をプロの建築士に依頼するほどの力作であり、かつ約500ページにも及ぶ大作でもある。当社上半期の話題作として、10万部を目指す」と意気込みを語る。