PHP研究所は5月13日発売で、落語家・立川談慶氏の初の小説となる『花は咲けども 噺(はな)せども 神様がくれた高座』を刊行した。
同書は月刊誌「PHP」増刊号で、2020年11月号から21年5月号まで、5回にわたる連載小説を文庫化した作品。「立川談志」に魅せられた主人公が、会社を辞め落語家になり、真打ちを目指して奮闘する姿を描いた、全5話からなる連作短編集。著者自身の体験をもとに、落語や人間への愛情をつづった人情小説で、帯には立川談春氏がコメントを寄せている。
また、談慶氏は小説の出版を記念し、5月21日に東京・台東区の上野広小路亭で、サイン本付の出版記念落語会を実施する予定だ。
談慶氏は「コロナ禍で落語がなかなかできない中、悩みながら、泣きながら、必死になって書き上げた、笑いあり、涙ありの自信作。落語に興味がある人も、そうでない人も、多くの人に読んでほしい」と新刊への想いを語る。
談慶氏は慶応義塾大学卒業後、株式会社ワコールで3年間のサラリーマン生活を経て、1991年に落語家・立川談志の弟子として入門。著書に『ビジネスエリートがなぜか身につけている教養としての落語』(サンマーク出版)、『学びのきほん落語はこころの処方箋』(NHK出版)などがある。