東京都新聞販売同業組合は5月20日、第78期通常総会をオンラインで開催し、次期役員の選任などの議案を承認した。78期の組合長を務めた酒井理之氏(読売、練馬)が、79期の組合長に再任された。
通常総会では当期の事業、決算報告、次期の活動方針、予算などの議案を承認。新組合長としてあいさつした酒井氏は、「今期のスローガンも引き続き、『変革の時代をリード 東京組合』とする。また、今期も『読者苦情ゼロ』を最重要課題に位置づける」との方針を示した。
組合員とのパイプ役に
具体的には、「東京都消費生活センターなどを訪問し、消費者動向や苦情内容を共有するとともに、組合員とのパイプ役を担っていく」とした。昨年、同センターを訪問した際、都内では販売店の統廃合が進んでいるため、相対的なサービスの低下による苦情が出ているなどの話があったという。「これまで以上に、消費者目線に立った読者対応が求められている」と呼びかけた。
また、「コロナ禍だけでなく、新聞販売業界の環境は激変している。昔は『人・紙・金』の問題だけだったが、今はそれに法令順守、地域社会との調和、読者対応などさまざまな要素がプラスされている」としたうえで、「今後も皆さんとの話し合いを通して、知恵を出し合い、どんな時代でも即応できる態勢づくりや、組合運営づくりに努めていきたい」と抱負を語った。
東京組合の昨年度登録会員数は、期首622、期末589。今年度も担務別に「折込対策〈媒体価値の強化〉」「販売対策〈読者苦情ゼロ・公正販売実現への対策〉」「労務・研修〈所長・スタッフの意識向上〉」「広報〈情報発信の強化〉」「事業〈事業内容の検証〉」「渉外〈業際事業の推進〉」「会計〈費用対効果の検証〉」―を実施する。