宇佐見りん『推し、燃ゆ』(河出書房新社)が5月20日の重版で累計発行部数50万部を突破した。直近の芥川賞受賞作で現在までに発行部数が50万部を超えている作品は3作品。又吉直樹『火花』、村田沙耶香『コンビニ人間』、若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』に続く快挙を達成した。
昨年9月に刊行された同書は、第164回芥川龍之介賞を受賞。著者の宇佐見りんさんは受賞時21歳という芥川賞史上3番目の若さで受賞となったことも大きな話題を呼んだ。
同書は2021年本屋大賞へのノミネート、世界8カ国・地域での翻訳出版決定、第7回沖縄書店大賞「小説部門」大賞受賞と注目を集め続け、芥川賞受賞後3カ月間にわたり書籍売上「文芸書」部門第1位を獲得(日販調べ:2020年度1〜3月期書籍ジャンル別)。21年上半期を代表するベストセラー小説となっている。