DMMグループのピックアップは、同社が運営するZ世代向けチャット小説アプリ「TELLER(テラー)」の読者を対象にアンケート調査を実施した。それによると、本(漫画や雑誌は除く)を購入するとき、「紙の本」か「電子書籍」で購入するかについて、「紙の本」を選んだZ世代が半数を大きく上回る91.1%という結果が分かった。
Z世代とは、生まれた時からインターネットやSNSに触れてきたデジタルネイティブである1990年代後半から2000年生まれの世代。今年5月2~9日の期間、全国の25歳以下の男女112人に対してインターネットでアンケート調査した。
実際に紙の本を購入している読者からは、「紙の本の方が物語の世界に深く入り込める感覚がある」との声が聞かれた。
新しく読みたい本(漫画や雑誌は除く)を見つけたり、情報収集をする時の手段について、書店を選んだ人は77・7%となった。TwitterやYouTubeといったSNSへの回答も多くみられた。
本(漫画や雑誌は除く)の購入場所については90.2%が書店を選択。「書店には人気のランキングやおすすめの本なども一目でわかる陳列がされ、実際に手に取って本当に面白いか確認もできるので書店の方が一石二鳥」など、書店に足を運ぶ楽しさや満足感を理由にあげている。
また、小説投稿サイトに自分で書いた作品を投稿した経験を聞いたところ、「投稿したことがある」と回答した人は59.8%だった。その中でも恋愛ジャンルの小説を執筆したという回答が多く見られた。
実際にサイトに小説を投稿した人は「小さな頃から物語を作ることが好きだったので、スマートフォンを買ってもらったタイミングで、ネットに自分の作った作品をアップし始めた」といい、Z世代にとってインターネットが発信手段として根付いていることがわかった。
〈調査概要〉
▽時期:2021年5月2~9日
▽対象:25歳以下の男女112人(内訳:12歳未満4人、12〜15歳75人、16〜18歳25人、19〜22歳6人、23〜25歳2人)
▽方法:インターネットによるアンケート調査