スマートニュースの子会社スローニュースは6月2日、同社が運営するノンフィクション・調査報道に特化したサブスク型サービス「SlowNews」で、新潮社が出版するノンフィクション書籍の配信を開始した。新潮社の参加により、同サイトで書籍を配信する出版社は岩波書店、KADOKAWA、講談社、光文社、東洋経済新報社、文藝春秋とあわせて計7社となった。
SlowNewsは、ノンフィクションの傑作や話題の本、国内外の長編記事など厳選したコンテンツを配信する定額読み放題サービスとして、2月24日にスタート。利用料は月額1650円(税込)。
180冊以上のノンフィクション作品を掲出するほか、「The New York Times」や「ProPublica」、「The Guardian」など海外メディアの調査報道の翻訳記事を掲載している。
また、「調査報道支援プログラム」の参加者が提供する記事をオリジナルコンテンツとして独占配信している。同プログラムは、調査報道に取り組むジャーナリストへ取材費用の支援などを行っている。
今回配信されるのは、中島真志『アフタービットコイン―仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者―』、福田ますみ『暗殺国家ロシア―消されたジャーナリストを追う―』、美谷島邦子『御巣鷹山を生きる―日航機墜落事故遺族の25年―』、大西康之『ロケット・ササキ―ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正―』の4作品。
SlowNewsでは今後も各出版社の協力を得て、話題のノンフィクション作品を配信する予定だ。なお、収益の一部は「調査報道支援プログラム」に充てられる。ジャーナリズムで重要な役割を担う調査報道が継続的に生み出される環境づくりに取り組んでいくとしている。