第5回「しぞ~か本の日!書店大商談会」今年も中止、第9回「静岡書店大賞」は縮小開催に

2021年6月15日

静岡書店大賞のホームページ=https://sstaisyou.eshizuoka.jp/

 

 静岡書店大商談会実行委員会は6月12日、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、昨年延期していた第5回「しぞ~か本の日!書店大商談会」の開催を今年も中止すると発表した。第9回「静岡書店大賞」は縮小開催となり授賞式を取りやめたが、投票やフェアなどは従来通り行う。9月15~30日の期間、県内の書店員と図書館員などによる投票を実施し、結果は12月7日にオンラインで発表する予定だ。その後、県内の書店および図書館で入賞作品のフェアを開催する。

 

 静岡書店大賞(SST)は、静岡県内の新刊書店員と図書館、学校図書館に携わる人が投票権を有し、その投票結果で大賞を決定する文学賞。例年開催していた「しぞ~か本の日!書店大商談会」で著者などを招き授賞式が開かれていたが、昨年は新型コロナウイルスによって中止となっていた。

 

 今年、縮小開催を決めたことについて静岡書店大賞事務局は「県内書店員、図書館員の『静岡の灯を消さない』という思いにより、従来の授賞式は行わない縮小のかたちとなるが、仕切り直しの年として開催する。投票、集計、発表、フェアの流れは堅持し、静岡県内の読者に素晴らしい作品をお届けできるように、委員で協力していく」とホームページでコメントを発表した。

 

 第9回の投票対象となる本は2020年9月1日から21年8月31日までの1年間に刊行された日本の小説、日本の文庫(テーマ:映像化してほしい文庫)および日本の児童書(絵本・童話)。児童書については、新作部門とロングセラー部門があり、翻訳された本も対象となる。投票区分は新作部門を書店員、ロングセラー部門を図書館員としている。

 

 投票では「読んで面白かった。ぜひ多くの県民読者に薦めたい」と思う本を各ジャンル3作選び、順位をつけて推薦理由とともにメール・FAX・郵送のいずれかで投票する。1位は3点、2位は2点、3位は1点が得点となり、各ジャンルで獲得点数がもっとも多かった本が大賞となる。

 

 また、12月7日の大賞発表に合わせて、取次から「SST専用注文書」や「飾付セット」を書店向けに届ける予定だ。