フジサンケイグループのサンケイアイは6月10日、チラシやホームページなどの画像データから動画を作成し、DSPによる配信を行うサービス「eye reach」の提供を開始した。
同サービスではチラシやHPの画像から動画を作成し、新聞折込チラシと同じ配布エリアに配信する。製作から配信までのスピードが最大の特徴で、最短2日で配信可能。新聞折込チラシと同様のスケジュール感で展開する。動画は1本3万円(税抜)。競合店情報・来店計測などのオプションメニューを提供する。
本提供開始に先立ち、今年5月20日~6月1日の期間、首都圏の食品スーパー2社の折込チラシ配布エリアと同等のエリアにチラシ動画のテスト配信を行った。都内店舗でのテスト配信では、チラシ動画の視聴完了率は32%、視聴完了単価は1.33円を記録。平均クリック単価104円でチラシページへ誘導することができた。
チラシと「eye reach」に併載商品と、チラシ単体に掲載した商品の販売数量を前週比較したところ、「eye reach」に併載商品の売り上げは、チラシ単体に掲載した商品の2~5倍の販売数量増加を記録した。
また、千葉と埼玉の店舗でのテスト配信では、チラシ動画の視聴完了率は26%、視聴完了単価は1.67円にて配信し、平均クリック単価80円にてチラシページへ誘導できた。
同社は増加する新聞未購読者に対して、これまで折込チラシが担っていた日替わり売り出しなどの店舗情報をスピーディに届けると同時に、オフラインメディアとデジタルメディアを融合しながら従来の購買者層にも効果的なアプローチを狙う。