書店大商談会実行委員会はこのほど、2021年度「書店大商談会」の会場開催中止を決めたが、特別企画として「書店大商談会パンフレット」を作成し、全国の書店に配布すると発表した。10月1日に販売会社を通じて全国の書店に7000部を配布する。また、今回は出版社有志による「書店向けWeb商談会」と連動し、10月4日~10月22日の3週間にわたってオンラインで商談会を開き、コラボ企画などを行う。
パンフレットで書店商談会、書店員との商談機会を継続するために
書店大商談会は帳合を超えて書店と出版社を直接結ぶ場所として2010年から始まった書店向けの商談会。例年、東京で開催されていたが、昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて会場開催を中止し、パンフレット(冊子)を書店に配布した。今年も会場開催は中止となったが、昨年と同様にパンフレットを作成し、全国の書店に配布すると決めた。
配布するパンフレットはモノクロ、サイズはA4判型、部数は7000部。なお、昨年に実施した書店アンケートで、「冊子だとFAXしにくい」「パンフレットを見ながらPCで注文した」といった声が寄せられたことから、今回はページごとに切り離せるようにする。
出展社を募集、パンフレットを取引出版社名簿に
書店大商談会パンフレットへの申し込みは6月30日まで。JPICウェブサイトの申し込みフォームで受け付けている。掲載料は1ページあたり3万3000 円(税込み)、出版社1社につき5ページが上限。申し込み締め切りは6月30日までだが、事務局は期限の延長を検討中だ。
実行委員会は昨年と同規模の200社の出展を目標とし、「販売会社の取引出版社名簿が製作されなくなった今、書店大商談会のパンフレットは最新の取引名簿となる。出版社はぜひ掲載してほしい」と呼びかけている。
Web商談会とコラボ QRで連動、書店フェアも企画
今回の書店大商談会は「書店向けWeb商談会」と連動し、パンフレットとWebのコラボ企画を実施する。Web商談会はコロナ禍をきっかけに、「北海道の書店が沖縄の出版社と出会う」をコンセプトとして出版社の有志が立ち上げたオンライン商談会。これまでに3回開催し、出版社を中心に約150社が出展するなど活況を呈している。
Web商談会の会期はパンフレット店着後の10 月4日から22日まで。コラボ企画では①Web商談への誘導「商談予約QRを自社ページに掲載」②出展社やイベント情報を見開きで掲載③分野別の合同説明会「ジャンル別おすすめ商品の3分プレゼン」④全国書店フェアアイデアコンテスト「全国の書店から自慢のフェアを募り、合同フェアを実施」――を予定。パンフレットからWeb商談会への誘導と商談・注文増を図る。
Web商談会の参加はパンフレット掲載社のみ
出展要項の詳細については現在検討中。申し込み受け付けは7月上旬から開始するとしている。なお、Web商談会のみの参加は不可。書店大商談会パンフレットへの掲載を必須とし、合わせて申し込みを行う。Web商談会に参加するには別途出展料が必要。出展料は7500円から1万円程度を予定している。
そのほか、詳細については7月上旬に決定し、出版社に案内を行う予定だ。なお、出版社向けの説明会を7月5日にオンラインで実施する。各種の申し込み、問い合わせ先は次の通り。
〈開催概要〉
▽書店大商談会(JPICウェブサイト)
https://www.jpic.or.jp/event/syoudankai/
▼申し込みフォーム
▽書店大商談会パンフレット出稿申込フォーム
https://ws.formzu.net/fgen/S10030382/
▽Web商談会の説明会申込フォーム
https://forms.gle/4LLUwD9cdr9S5bnW8
▼問い合わせ先
▽書店大商談会事務局(JPIC内)
▽書店向けWeb商談会
web.shodan.pie@gmail.com