日販 図書館のためのブックフェア、感染対策下で図書館関係者が来場

2021年7月5日

感染対策しながら多くの来場者が実際の本を手に取った(東京芸術劇場の会場)

 

 日本出版販売(日販)図書館営業部は5月から、各地で「子どもの力 図書館のためのブックフェア2021」を開催している。6月29日からは東京芸術劇場(豊島区)で入場人数制限など感染対策を行いながら実施。多くの関係者が実際に図書に触れ内容を確かめるために来場した。

 

 このフェアは学校・公共図書館の関係者が来場し、展示された児童書を実際に手にとって選書ができるイベント。図書館流通センター(TRC)との共催で、毎年全国各地で開催しているが、昨年は新型コロナウイルス感染症の拡大で取り止めとなった。今年は感染症対策を行い5月6日からの静岡県富士市と愛知県一宮市の会場を皮切りに、一部で緊急事態宣言による中止や日程変更がありながらも各地で開催している。

 

 東京芸術劇場の会場では、1日の入場人数を午前・午後各40人に制限し、事前申し込み制で実施。来場者は検温、手指消毒に加え、図書に直接触れないよう手袋を着用し、密にならないよう注意しながら展示品に目を通した。

 

 また、例年は出版社の担当者も商品説明のため参加していたが、今年は会場での立ち合いに代わって、商品説明の動画を募り会場内で紹介する形とした。

 

 制限下でも司書、司書教諭など多くの来場者があり、1冊1冊を手に取りながら選書した。

 

 感染対策アドバイザーの資格も持つ日販図書館営業部・原田哉マネジャーは「やはり図書館の皆様は実際に本に触れる機会を求めている。これからも感染対策を十分にとって開催していきたい」と話した。

 

 同フェアは今後も7月26日から大阪府吹田市と福岡県福岡市、同27日から福岡県宗像市、8月2日から愛知県名古屋市、同3日から熊本県熊本市での開催を予定している。

 

 開催の詳細や変更はTRCのホームページで。

 

入場者の人数制限など感染対策のもとで開催

出版社が制作した動画をタブレット等で用意

「こどものための100冊キャンペーン」のカタログや拡材も展示された