豪華愛蔵版全45巻セット『100年ドラえもん』
「第54回造本装幀コンクール」の審査会が６月７日と８日に開かれ、てんとう虫コミックス『ドラえもん』豪華愛蔵版全45巻セット「１００年ドラえもん」が、日本書籍出版協会理事長賞（生活実用書・文庫・新書・コミック・その他部門）を受賞した。
同書はドラえもん50周年企画として、昨年12月１日に小学館から刊行。完全受注生産で発売し、１万１７５１セットの申し込みがあった。セット定価は本体７万円（税別）。
日本書籍出版協会と日本印刷産業連合会が主催する「造本装幀コンクール」は、造本装幀にたずさわる人々の成果を総合的に評価する出版業界で唯一の賞。文部科学大臣賞、経済産業大臣賞、東京都知事賞の３賞をはじめ、入賞24作品はドイツ・ライプツィヒで来年２月開催の「世界で最も美しい本コンクール」へ日本代表として出品される。
その後、同10月には、フランクフルト・ブックフェアで世界各国からの優れたブックデザイン作品とともに公開。また、応募全作品を「原装保存コレクション」として国立国会図書館に収蔵する。
１００年先の２２世紀まで『ドラえもん』を
セット定価７万円（税別）、完全受注生産で１万１７５１セットの申し込み
三賞に準じる日本書籍出版協会理事長賞に選ばれた同書は、ドラえもんが誕生する１００年先の22世紀まで『ドラえもん』を残したいという思いを込めて、用紙から印刷・製本まで、経年劣化を極力軽減することを意識した“究極の愛蔵版”。『ドラえもん』出版史上初となる全巻ハードカバー・布クロス装にシルクスクリーン印刷を施した。
装幀を担当したデザイナー・名久井直子氏は、「今回、入賞したことでドイツ・ライプツィヒの方々にも見ていただく機会ができ、とても嬉しく思う。藤子・F・不二雄先生の『ドラえもん』の世界は広くて深いので、これを機会に手に取っていただければと思う」とコメント。
小学館ドラえもんルーム編集長・「100年ドラえもん」編集チーフの徳山雅記氏もコメントを発表。「ドラえもんルームは、藤子･F･不二雄先生の永遠の名作を、永遠に変わらぬ最高の品質で読んでいただけるよう、これからも努力していく。そして、みなさんにつねに新鮮な気持ちでドラえもんに出会い、ワクワクしていただけるような、新企画をいまも準備中だ。どうぞご期待ください」と語った。
『100年ドラえもん』書誌情報
著者：藤子・Ｆ・不二雄
書名：てんとう虫コミックス『ドラえもん』豪華愛蔵版
全45巻セット『100年ドラえもん』
仕様：新書判・ハードカバー・布クロス装・専用美麗ボックス入り（全３ボックス）
発売日：2020年12月1日発売※既に販売は終了
セット定価：本体７万円＋税（分売不可）
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