ブックダムは7月1日から西武鉄道の池袋線と新宿線で、メッセージ広告「今日は本屋に寄って帰りませんか?」の掲出をスタートした。掲出路線は池袋・渋谷・横浜など首都圏のターミナル駅を通る人気路線。掲出期間は1年間を予定している。
2019年12月創業のブックダムは書店プロモーションと出版プロデュースをメインに事業を展開。代表取締役の菊池大幹氏は「本や書店を通じてプラスのエネルギーを社会に循環させ続ける」ことを企業理念に掲げている。
菊池氏は広告掲出の狙いについて、「私自身が本と書店の存在に人生を救われた過去を有しており、今回のメッセージ広告はブックダムの企業理念を発信する一つの表現と位置付けている。同時に本屋さんを応援したいという気持ちを込めた」と語る。
実際に車内で展開しているドア上部ツインステッカー広告は、「提案。今日は本屋に寄って帰りませんか?」と呼びかけるなど、特定の商品・サービスの宣伝を目的としていない。本と書店の存在意義を表現し、伝えることを意識したメッセージ性の強い電車広告となっている。
また、キャッチコピーの「事実。本に、そして本屋に、人生を救われた人がいる。」という言葉は、菊池氏の実体験が背景にある。
菊池氏は大学卒業後、高橋書店に入社してから販売部で7年間、書店営業を担当していた。仕事で行き詰まり、悪循環に陥っていたとき、岡山県の小さな書店で仕掛けた書籍がベストセラーとなる成功体験を得て、それが自身の人生を変えるきっかけになったという。高橋書店を退職後、他業界への転職を経て新規出版社の立ち上げなどに参画、2019年12月に独立し、ブックダムを立ち上げた。
菊池氏は「ブックダムは創業して間もない会社だが、これから認知度を高め、本格的に事業を展開していく。そうした重要な時期だからこそ、メッセージ広告という形で会社の姿勢を示した。人生を救ってくれた本屋さんに恩返しをしたいと強く思っている」と力を込めた。今後も同様の広告展開や読書普及につながる貢献活動を実施していくとしている。
【会社概要】
会社名:株式会社ブックダム
所在地:〒171-0022 東京都豊島区南池袋1-16-15 ダイヤゲート池袋5階
ホームページ:http://bookdam.co.jp