大垣書店(大垣守弘社長・京都)は従業員や取引先、その家族らも対象に、新型コロナウイルスワクチンの職域接種を同社本社(京都市北区)の会議室で実施。7月3、4日と11日の3日間に1回目を終え、同31日と8月の1日、8日に2回目予定となっている。
大垣社長が「書店を必要とするお客様のために、ウイルス蔓延の中でも懸命に働く従業員や関係者が一日でも早く安心して日常を過ごせるように」との思いから、職域接種を申請し、医療スタッフも手配した。
その後、ワクチン不足から職域接種の申請が中止され、自治体の集団接種も制限されるなど情勢が大きく変化、迅速な動きが接種実施に影響を及ぼした。
対象は同社の従業員、出版社、販売会社などの取引先、また同社が京都経済センター(京都市下京区)で運営する商業施設「SUINA室町」のテナントスタッフにまで拡大させた。
同社総務人事部の伊藤祐里さんは「初めての経験で不安もあったが、無事に1回目の接種を終えて安心している。現在はワクチン確保も綱渡りの状況。職域接種の申請が一足遅ければ、私たちも同じ境遇に置かれていた。社長の判断に全従業員感謝している」と話していた。