日本雑誌協会(雑協)の次世代雑誌販売戦略会議(次世代会議)は7月26日、2021年度「本の日 雑誌フェア企画コンクール」の企画概要を雑協ホームページで発表し、応募受付を開始した。
同企画は、書店から「本の日」期間内に展開する雑誌のフェア企画案を募り、実施店舗に「図書カード(500円券)」を配布する店頭活性化キャンペーン。配布する図書カードは1店舗あたり10~100枚で、審査基準に応じて枚数が変動する。フェア実施店は500店舗を目標とし、配布総数は6000~1万枚となる見込みだ。
これまで次世代会議は食品メーカーとのコラボ企画、出版社横断「本の福袋キャンペーン」、スタンプカード活用による「雑誌お取り置きキャンペーン」などの取り組みを実施してきた。しかし、新型コロナウイルスによる影響を受けて、昨年に続き今年もそれらのキャンペーンは開催中止となっていた。
今回の「本の日 雑誌フェア企画コンクール」は、“まちの本屋”と“雑誌の読者”の応援を目的とし、図書カードの購入費用は昨年度の次世代会議で未使用だった予算をあてている。
次世代会議の井上直議長(ダイヤモンド社)は「これまで数々のキャンペーンを実施してきた結果、来店客に500円の図書カードを手渡すと高確率でその書店で使ってくれることが分かっている。昨年、大阪府が子どもたちに図書カードを配布するなど、自治体でも活用されるケースが増えている。業界内でも図書カードの持つ力を再認識して、取り組んでいくべきだ」と強調。
そのうえで「読者還元で図書カードを活用していきたいとの思いがある。来店頻度を増やし、読者人口を広げるため、雑誌フェア企画コンクールを推進していく」と意気込んだ。
参加書店に図書カードを最大100枚プレゼント
雑誌を軸にした店頭フェア企画案ならイベントの内容は自由。ただし、出版社主催の装飾コンクールや1誌(1銘柄)のみの企画は対象外としている。複数銘柄を絡めた 企画や雑誌と書籍の複合フェア企画案などを募る。
応募期間は7月26日~8月31日まで。雑協ホームページのフォームで受け付けている。なお、エントリーにはグーグルアカウントが必要。アカウントを持っていない場合はメールで受け付けている。
法人単位での応募は対象外、申し込みは店舗から
応募条件は①雑協ホームページの応募フォームから雑誌フェア企画案を提出すること②フェア企画中の店頭写真を提出できること③単店のオリジナル企画であること(法人単位の応募は対象外)――の3つ。
審査結果は図書カードの発送をもって通知する。発送は10月15日ごろを予定。審査に関し、フェア対象誌に雑誌協会加盟銘柄が含まれているフェアを優遇する。なお、配布する図書カードはフェア企画開催時に読者還元として、来店客にプレゼントすることを推奨している。
フェア開催期間は2021年10月15日ごろ(図書カード到着後)から22年1月31日の間。開催日数(開始日・終了日の設定)は各書店が自由に決定できる。また、フェア開催時、SNSでフェアを告知する際は「#本の日雑誌フェア」のハッシュタグを付けてほしいと呼びかけている。
店頭写真の提出期限は1月31日まで、雑協ホームページの「本の日雑誌フェア企画コンクール」写真提出フォームから提出する。
【応募の流れ】
▽〈7月26日~8月31日〉
日本雑誌協会ホームページ上のフォームからエントリー
URL=https://forms.gle/C3KjxNwdfEoc8rxYA
メール(グーグルアカウントがない場合)=magazinefair@j-magazine.or.jp
▽〈10月中旬〉
審査をクリアした書店に図書カードを配布(枚数は変動、1書店あたり10枚~100枚)
▽〈10月中旬~1月31日の間〉
「本の日雑誌フェア企画」実施、期間内なら開始日・終了日の設定は自由
▽〈22年1月31日まで〉
店頭写真の提出。雑誌協会ホームページ上に特設された写真提出フォームで送信
【問い合わせ先】
日本雑誌協会
担当:堀口・鈴木
電話:03-3291-0775