出版取次大手のトーハンは8月2日、日本最大級の小説投稿サイト「小説家になろう」とタイアップ企画「第1回 新人発掘コンテスト」を開催し、同サイトで作品募集がスタートした。
同コンテストは、出版流通を担うトーハンと「小説家になろう」を運営するヒナプロジェクトがタッグを組み、次世代のエンターテインメント作品を発掘するもの。トーハンの中期経営計画REBORNにおける「事業領域の拡大」の一環として、2020年に設置された社内プロジェクト「エンタメ・スタートアップ・ラボ」が企画。小説投稿サイト「小説家になろう」から応募を受け付けている。
受賞作は双葉社で書籍化、メディアミックスを推進
受賞作は双葉社で書籍化され、同サイト発の他作品と併せ全国の書店でフェアを実施する予定だ。作品のコミカライズやゲーム化、映像化等のメディアミックスを推進し、若年層を中心に新たな読者を書店店頭に呼び込むとしている。
募集期間は8月2日~10月31日。審査は双葉社、ビジュアルアーツ、トーハン、書店(予定)からなる選考委員会が行う。賞金は大賞30万円、金賞20万円、銀賞10万円、佳作5万円。銀賞以上は書籍化決定し、店頭フェアを開催。佳作は書籍化を検討する。中間結果発表 は11月、最終結果は来年1月に発表する。書籍化作品は同5月に刊行、同7月から店頭フェアを開始する。
応募方法は、小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿した作品にキーワード「新人発掘コンテスト」をつければ応募完了となる。郵送や持ち込み、メールでの応募は受け付けていない。
応募作のジャンルは不問。応募条件は、他社で出版が決定している作品でないこと、応募締切時点に10万文字以上であること等。詳細は公式サイトに記載している。