プロゴルファー・服部道子さんの初著作『好転力』(世界文化社)の出版を記念して、Tポイント・ジャパンと蔦屋書店カンパニーは9月15日、「代官山 蔦屋書店」でトークイベント「ビジネスにも活きる!一流アスリートの“状況を好転させる力”をつけるには…?」を開催した。ゲストは初代スポーツ庁長官を務めた鈴木大地氏。アスリートの「状況を好転させる力=好転力」をテーマに対談し、著作に込めた想いやアスリートのメンタルコントロールを語った。
著者の服部さんは1998年に年間5勝を挙げて賞金女王に輝き、国内外ともに活躍したプロゴルファー。 現在は一児の母として奮闘する傍ら、2020東京オリンピックゴルフ日本代表女子コーチに就任するなど、後進の育成にも注力している。
世界文化社から7月に発売された初の著作について、「ゴルフは人生の縮図のように思い通りにいかないことが多いスポーツ。ゴルフだけでなく、普段の生活やビジネスでも共通したことが多いと書いているうちに気付いた」と振り返った。
同書の執筆を始めたころ、新型コロナウイルスの感染拡大が広がり、「コロナ禍で世界中が悶々とした気持ちになる中、それを打破していくマインドはゴルフにも通じる部分があると感じた。私の人生でモノの見方や行動を変化させてくれた諸先輩方の言葉も紹介している。皆さんが前を向くきっかけになる“エール本”になってほしい」と想いを語った。
ゲストの鈴木さんは「ゴルフの難しさや面白さも詰まっていて、私自身もメモをとるほど濃い内容だった。スポーツ界だけではなく、ビジネス界や一般の方にも読んでほしい」とおすすめした。そのうえで「ゴルフに対する思いや人を大事にしつつ、感謝の気持ちを常に忘れないこと。そうした人間性を磨いていくことが人生を好転させていく」と締めくくった。
イベントの後半で、Tポイント・ジャパンが9月10日に発表した第3回「ゴルフに関するアンケート調査」をもとに、コロナ禍における最新のゴルファー事情についてトークセッションが行われた。
同調査によると、「仕事づきあい」でゴルフをするとの回答が大きく減った一方で、ゴルフのイメージについて「生涯続けられる」や「家族とのコミュニケーション」という項目が伸長していた。
服部さんは「ゴルフがビジネススポーツからレクリエーションや家族のコミュニケーション、純粋なスポーツといったポジティブなイメージに移り変わっている」と述べ、コミュニケーションツールや生涯スポーツとしての魅力についても言及した。