河出書房新社「河出文庫ベスト・オブ・ベスト」10月末から開催、声優の斉藤壮馬さんが選書で全面協力

2021年10月25日

 

 河出書房新社は秋の恒例「河出文庫ベスト・オブ・ベスト」フェアを10月下旬から全国1400書店で開催する。展開店舗数はレーベル史上最多となった。同フェアは河出文庫で売れ筋の既刊を取り揃えて紹介するもの。選書や朗読などで、声優の斉藤壮馬さんが全面協力している。

 

 声優界きっての読書家として知られる斉藤さんが選書担当を務め、「斉藤壮馬が朗読したい河出文庫ベスト5」をテーマに5作の選定した。該当作の朗読・選定理由の執筆、さらに5作それぞれをイメージした撮り下ろし写真の撮影が行われた。また、選書された5冊について、撮影写真を使用した特装カバーを作成する。

 

 斉藤氏の協力を仰ぐフェアの開催は今年で2回目。前回、実施したフェアでは「斉藤壮馬的河出文庫ベスト5」と題した選書が「膨大な読書量を感じさせる」とプロの書店員の間でも話題を読んだ。全国約1000店で開催し、各地で品切れが相次ぎ、選書された5点は2度重版するなど、好評を集めた。今回はその反響を受けて、前回を大きく上回る全国1400店での展開となる。

 

「斉藤壮馬が朗読したい河出文庫ベスト5」 特装カバーデザイン

 

 「斉藤壮馬が朗読したい河出文庫ベスト5」は、北野勇作『カメリ』、尾崎翠『第七官界彷徨』、倉橋由美子『完本 水郷譚』、ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』、鷺沢萠『少年たちの終わらない夜』の5点。そのなかでも『少年たちの終わらない夜』は同フェアを機に異例の復刊となった。斉藤氏に選ばれた5点は購入すると同作品の朗読を聞くことができる。また、選書の理由も読める。


 特装カバーに付いている応募券を集めると、表紙に使用した写真とは違うカットを使用したポストカードのセットや、朗読音声とPVをおさめたDVDがもらえる特典を用意。応募券は5点以外の「河出文庫ベスト・オブ・ベスト」対象アイテムのフェア限定オビにも付いている。応募詳細や開催書店については、同社のオウンドメディア「Web河出」に掲載している。