出版梓会 出版文化賞は筑摩書房、新聞社学芸文化賞は共和国に決定

2021年11月2日

 出版梓会は11月1日、第37回梓会出版文化賞を筑摩書房に、同特別賞を現代書館と文一総合出版に、第18回新聞社学芸文化賞を共和国に贈ることを発表した。贈呈式は2022年1月13日に開催する。

 

 梓会出版文化賞は全国759社の出版社に呼びかけ、自薦応募74社から選定した。応募内容は社会科学系図書45点、人文科学図書92点、自然科学図書20点、児童図書18点、文学・芸術図書62点、実用書・生活文化図書13点。

 

 出版文化賞を受賞する筑摩書房は1996年から25年にわたり刊行した松岡和子個人訳の『シェイクスピア全集』や、『世界哲学史全8巻+別巻』、『ルポ入管』、『海をあげる』などが評価された。同社の受賞は1988年の第4回以来2回目。

 

 特別賞の現代書館はこれまでの出版活動が評価された。同社は2004年に第1回新聞社学芸文化賞を受賞した。文一総合出版は『BIRDER SPECIAL 羽根識別マニュアル』や『クモの巣ハンドブック』などが高い評価を受けた。

 

 新聞社学芸文化賞は朝日新聞、共同通信、産経新聞、時事通信、毎日新聞、読売新聞の文化欄・読書欄を担当する記者の合議で選考。選考会議では14社の社名があがり、最終的に絞り込まれた共和国、筑摩書房、ミシマ社の3社の中から満場一致で共和国が選ばれた。共和国は1人出版社として『植物の世紀―イギリス帝国の植物政策』『蔓延する東京―都市底辺作品集』などの出版物が評価された。

 

 梓会出版文化賞受賞社には副賞80万円、同特別賞受賞には副賞40万円、新聞社学芸文化賞受賞社には副賞50万円が贈られる。

 

 贈呈式は2022年1月13日17時30分から、東京都千代田区の如水会館で開催する。

 

 問い合わせは出版梓会事務局まで。電話03(3292)2323。

 

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