KADOKAWAと公益財団法人角川文化振興財団が主催する文学賞「山田風太郎賞」の選考会が10月29日、オンラインで行われ、米澤穂信氏著『黒牢城(こくろうじょう)』(KADOKAWA)が受賞作に決まった。
同日、オンラインで記者会見も開かれ、代表して選評を述べた奥泉光氏は「賞にふさわしい趣向性、奇想があるという点でほぼ満場一致に近い票を集めた」と報告。
米澤氏は「20年小説を書き続けることができたというのは、読者に支えてもらった結果だと思っている。山田風太郎先生の名を冠した賞を、この節目の年にいただいたことは本当に光栄」と喜びを語った。