JTB・JTBパブリッシング 全国の学校でガイドブック編集者から編集の極意を学ぶ「るるぶ流・編集塾」を共同開発 

2021年12月8日

ワークショップで使用するスライド一例

 

 JTBとJTBパブリッシングは11月30日、プロのガイドブック編集者から編集の極意を学ぶプログラム「るるぶ流・編集塾」を共同開発したと発表した。2021年12月1日から全国の小学校、中学校、高等学校等からの予約を受け付け、2022年3月1日からプログラムの提供を開始する。

 

 「るるぶ流・編集塾」は、JTBパブリッシングで旅行情報誌『るるぶ情報版』などの編集を担当する社員などが講師役となって学校等を訪れ、児童や生徒に、ガイドブック制作の指導を行う講師派遣型ワークショッププログラム。企画、取材、原稿作成、レイアウト等のポイントを指導する。

 

 文部科学省が社会や地域の教育資源を活用した学習活動を推進するなか、多くの学校では「総合的な学習の時間」を使って、児童・生徒が地域の魅力や課題を調べ、地域の大人にインタビューし、調べた内容や自分たちの考えをまとめて発表する「地域探究活動」の取組みが加速している。しかし、探究に必要なインタビュースキルや情報編集スキルなどの基礎スキルを授業等で体系的に指導する先生は、まだ数少ないとも言われている。

 

 これを受けてJTBでは、ガイドブック『るるぶ』制作で培った独自の取材ノウハウや編集ノウハウを活かし、子どもたちが探究の基礎スキルを楽しみながら身につけ、その後の活動に応用することができる同プログラムを開発した。

 

 各学校における「総合的な学習(探究)の時間」の年間計画に同プログラムを効果的に組み込むことにより、地域探究活動の目標実現やこれからの時代を生きる子どもたちの思考力・判断力・表現力等の能力向上に効果が期待される。 

 

 同プログラムでは、同誌の編集担当者が直接指導することで、実際のガイドブックができるまでの流れを学ぶことができると同時に、社会で働く大人との交流機会にもなる。地域探究活動のサポートには、インタビューや編集に役立つシートのデータも含まれている。

 

 また、同プログラムは1コマから申し込めるので、授業時間に組み込みやすい。1コマあたり50分となっているが、45分にもアレンジできる。また、オンラインでの実施も可能。  

 

 価格は、ワークショップ1コマ・講師1名あたり11万円(税込)。講師1名につき1クラス40名まで対応している。児童・生徒が制作した原稿を、JTBパブリッシングが『るるぶ』のロゴがついたガイドブックに編集して納品する有料のオプションも用意している。