夕日書房 元筑摩社長の山野氏が新出版レーベル 初の書籍を光文社発売で22日刊行

2021年12月2日

 筑摩書房で新書『もてない男』などベストセラーを手がけ、その後社長を務めた山野浩一氏が、このほど出版社を立ち上げ、近く第1弾となる書籍を刊行する。

 

 

 設立した出版社は株式会社夕日書房。いわゆる一人出版社だ。山野氏と親交のある多様なジャンルの書き手が、「これだけは書いておきたい」という本を出版することを目的として独立レーベルを立ち上げた。

 

 ホームページに掲げた理念の中で「きれいごとかもしれないけれど、活字の価値を最後まで信じて、人生を照らす夕日のような本を提供いたします」と社名に込めた意味を説明している。

 

 発売元は光文社に委託。第1弾となる前日銀副総裁の岩田規久男氏による『資本主義経済の未来』を12月22日に初版2000部で発行する。22年には4点ほどの刊行を予定している。

 

 山野氏は筑摩書房在籍中、営業部門から編集に転じ、ちくま新書を中心に数々のタイトルを担当。2015年から18年まで社長を務めた。19年から偕成社取締役、今年9月から同社アドバイザーとなっている。

 

□『資本主義経済の未来』=A5判上製/512ページ/本体4500円/ISBN978-4-334-99011-4/発行・夕日書房/発売・光文社。

 

夕日書房 インプリント型で出版社創業 製作・販売など光文社に委託